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Uber Eatsなどのバイク配達で何時間も走っていると、地味につらいのが走行中の風切り音です。
数時間ずっと「ゴォォォ……」という音だけを聞きながら走っていると、個人的には発狂しそうになります。
そこで導入したのが、デイトナのソロ用インカム「DT-S2」です。
一般的なバイク用インカムのように、インカム同士で直接通話するためのモデルではありません。
スマートフォンとBluetooth接続して、音楽やラジオ、動画の音声、電話やLINEなどのアプリ通話を使うことに特化した1人用のモデルです。
自分の場合、ツーリング仲間と会話する目的はありません。
Uber Eatsなどの配達中に音楽やラジオ、動画の音声を流して、延々と風切り音だけを聞き続ける状態から逃れるために購入しました。
ちなみに動画については、当然ですが走行中に画面を見るのではなく音声だけを流しています。
実際に配達で使っていると、同じ配達員からヘルメットに付いているDT-S2を見て、
「それ、いろんな配達員が付けてますけど良いんですか?」
と聞かれたこともありました。
そこで今回は、デイトナ DT-S2をバイク配達で実際に使って感じたメリット・デメリット、長時間使った時の装着感、取り付けで失敗したポイントなどを配達員目線でまとめます。

目次
- デイトナ DT-S2をUber Eats配達用に選んだ理由
- DT-S2はインカム通信非対応|ソロ用でも配達なら困らなかった
- 配達中は音楽・ラジオ・動画音声用として使っている
- 走行中の聞こえ方|下道なら十分だが70km/hを超えると風切り音が勝つ
- Bluetooth接続は快適|音量ボタンは微調整向け
- バッテリーは12〜15時間ほど使えて配達でも余裕がある
- DT-S2の取り付けで失敗したポイント
- 長時間使うと耳が痛くなることがある
- 電話・アプリ通話は普通に使えるがマイク位置に注意
- 雨の日の配達でも普通に使えた
- ワイヤレスイヤホンからDT-S2に変えて良かったこと
- デイトナ DT-S2はバイク配達員におすすめできる?
- デイトナ DT-S2を配達で使った最終評価
デイトナ DT-S2をUber Eats配達用に選んだ理由
DT-S2を購入した一番の理由は、バイク配達中に音楽やラジオなどを聞ける環境を作りたかったからです。
以前はワイヤレスイヤホンを使っていました。
ワイヤレスイヤホンでも音楽を聞くこと自体はできますし、使っていたSony製イヤホンも5〜6時間程度は使えていたので、バッテリーだけを考えればそこまで困っていませんでした。
ただ、配達では何時間もヘルメットを被り続けます。
その間ずっとイヤホンを耳に入れておくより、ヘルメット内蔵スピーカーのように使えるDT-S2の方が楽そうだと考えました。
もう一つ、デイトナ製だったことも購入理由です。
Bluetoothで音が聞ければいいだけなら、もっと安い製品でも十分だった可能性はあります。
ただ、自分はバイクのリレー電源分配器でもデイトナ製品を使っていて、個人的に信頼しているメーカーです。
配達で長時間使う仕事道具でもあるので、数千円安いことよりメーカーへの信頼感を取りました。
しかも自分が購入した時はセールで1万円を切っていました。
配達員からすると1日の稼ぎの大半が消えるくらいの金額ではあります。
とはいえ、年単位で使う装備だと考えれば十分許容範囲です。
今のところ、1万円を切る価格で買えたことも含めて満足度はかなり高いです。
DT-S2はインカム通信非対応|ソロ用でも配達なら困らなかった
DT-S2で注意したいのが、一般的なインカムのように他のインカムと直接接続して会話する機能がないことです。
最初は自分でも「インカムモドキ」くらいの感覚で呼んでいました。
ただ、DT-S2自体がソロツーリング向けの1人用モデルなので、最初から複数人でのインカム通話を目的とした製品ではありません。
スマートフォンとBluetooth接続して、音楽や電話、LINEなどのアプリ通話を利用する使い方が中心です。
自分の場合、バイク配達中に他のライダーと会話する必要はありません。
そのため、インカム同士で通話できなくても全く困りませんでした。
むしろ、
- 走行中に音楽を聞きたい
- ラジオや動画の音声を流したい
- 必要なら電話にも出たい
- 複数人でのインカム通話は使わない
という自分の用途には、余計な機能が少なくちょうど良い製品でした。
配達中は音楽・ラジオ・動画音声用として使っている
インカムを使う理由として「ナビ音声を聞くため」というのは分かりやすいです。
実際、DT-S2でもGoogleマップなどのナビ音声を聞くことはできます。
ただ、自分は現在ナビ音声をほぼ切っています。
理由は、Googleマップの位置情報がズレた時の音声案内がかなり鬱陶しいからです。
少し現在地がズレただけで、
「南です」
「北西です」
といった方角の案内が何度も流れることがあります。
自分の環境では雨の日に位置情報がズレることもあり、音声まで頼り切ると逆に混乱することがありました。
そのため現在はナビ音声を切り、停車している時に次の曲がり角を確認する使い方に落ち着いています。
DT-S2のメイン用途は完全に、音楽・ラジオ・動画音声です。
何時間も風切り音だけを聞きながら走るより圧倒的に快適です。
個人的には、これだけでも買った意味がありました。
走行中の聞こえ方|下道なら十分だが70km/hを超えると風切り音が勝つ
バイク用インカムで気になるのが、実際に走っている時にちゃんと聞こえるのかという点です。
DT-S2は、下道を法定速度で普通に走っている分には問題なく聞こえています。
音楽やラジオ、動画の音声を聞く用途なら、自分は特に不満を感じていません。
一方で、速度が70km/hを超えてくると風切り音の方がかなり大きくなり、音声が聞き取りづらくなってきます。
ヘルメットやバイクによって風切り音の大きさは変わると思いますが、自分の環境では高速域になるほど厳しくなりました。
そのため、個人的には下道用として考えています。
Uber Eatsなどのバイク配達では基本的に下道を走るため、この点で困ることはほとんどありません。
高速道路を頻繁に使うツーリング用途なら、また評価は変わると思います。
Bluetooth接続は快適|音量ボタンは微調整向け
DT-S2を使っていて気に入っているのが、Bluetooth接続の扱いやすさです。
スマートフォンとの接続はスムーズです。
何らかの理由で再生が止まっても、本体の再生ボタンを押せばそのまま再生できることが多く、毎回スマートフォンを取り出す必要がありません。
配達では何度も停車と発進を繰り返すので、この手軽さはかなり助かります。
一方で、音量ボタンについては少し不満があります。
自分が最初に慣れなかったのが操作方向です。
- 後ろ側へ倒すと音量アップ
- 前側へ倒すと音量ダウン
という操作なのですが、なぜか逆方向へ押しがちでした。
さらに、一度の操作で一段階ずつ音量が変わるため、大きく音量を変えたい時には何度も操作する必要があります。
微調整には便利ですが、音量を一気に上げたい時には地味にストレスです。
スマートフォン側の音量ボタンを使った方が圧倒的に早いのですが、走行中にスマートフォンを触るわけにはいきません。
そのため、基本的には走り出す前にある程度音量を決めておき、DT-S2側のボタンは微調整用として使うのが一番楽でした。
バッテリーは12〜15時間ほど使えて配達でも余裕がある
バイク配達で使うなら、バッテリー持ちはかなり重要です。
どれだけ便利でも、稼働途中で電池が切れてしまえば意味がありません。
自分の使い方では、DT-S2はだいたい12〜15時間ほど使えています。
普段の配達時間なら、1日でバッテリーを使い切ることはほとんどありません。
だいたい2日に1回くらい充電しておけば問題なく使えています。
以前使っていたワイヤレスイヤホンでも5〜6時間程度は使えていたので、それだけでも一日の配達には十分なことが多かったです。
ただ、DT-S2はさらに余裕があります。
朝から夜まで長時間稼働する時でも、バッテリー残量をあまり気にしなくていいのはかなり楽です。
毎日の仕事道具として考えると、この余裕は大きなメリットでした。
DT-S2の取り付けで失敗したポイント
DT-S2自体の取り付けはそこまで難しくありません。
ただ、実際に使ってみると、取り付け位置によって快適性がかなり変わりました。
特に自分が失敗したのは、スピーカー位置、本体位置、Type-Cプラグの扱いです。
スピーカーはチークパッド中央ではなく耳穴に合わせる
最初はチークパッドの中心辺りにスピーカーを取り付けました。
しかし、実際にヘルメットを被って音を出してみると、左側の音が少し聞こえづらい状態でした。
そこでスピーカーを少し前寄りへ動かしたところ、かなり改善しました。
ヘルメットのパッド中央と、自分の耳穴の位置が一致しているとは限りません。
数mm位置が変わるだけでも聞こえ方は変わります。
見た目だけで位置を決めず、実際にヘルメットを被って音を流しながら調整した方が良いです。
さらに、室内では問題なくても走行すると風切り音が加わります。
最終的には短時間でも実走して確認するのがおすすめです。

本体の面ファスナー固定位置は自分の癖まで考えた方がいい
DT-S2本体は、ヘルメット外側へ面ファスナーで固定しています。
いわゆるマジックテープのような方式です。
自分はバイザー機構の邪魔にならないよう、ヘルメットの縁ギリギリに本体を取り付けました。
ヘルメット単体で見れば問題ありませんでした。
ところが、実際に使い始めて別の問題が発覚しました。
自分にはスクリーンを閉める時、左肩でヘルメットを支える癖があります。
その時に肩がDT-S2本体へ当たります。
何度も繰り返していると、面ファスナーの端から少しずつ本体が剥がれてきました。
気付いた時に押し戻せばいいのですが、放置すると本体が外れ、コードだけで宙ぶらりんになることがあります。
コードにはロック機構があるため、すぐ地面へ落ちることはありませんでした。
ただ、その状態ではコードや接続部分へ負荷が掛かります。
そのまま使い続けてロック部分まで壊れたら、本体を落として紛失する可能性もあります。
取り付け位置を決める時は、バイザー機構との干渉だけでなく、
- ヘルメットを被る時に邪魔にならないか
- ヘルメットを脱ぐ時に手や服が当たらないか
- スクリーンを操作する時に肩へ当たらないか
- バッグやジャケットへ引っ掛からないか
- 面ファスナーを剥がす方向へ力が加わらないか
といった、自分自身の動作まで確認した方が良いです。
ヘルメットだけ眺めて取り付け位置を決めると、自分のように後から地雷を踏むことがあります。

Type-Cプラグのロック機構を知らず力技で付けかけた
購入直後に一番危なかったのがType-Cプラグです。
接続部分には外れ防止用のロック機構があります。
説明書を見てロック機構があること自体は知っていたはずなのですが、取り付け方法をちゃんと確認していませんでした。
その結果、最初は普通のType-C端子と同じ感覚で力技で嵌めようとしていました。
実際はロック部分を持ち上げれば解除できます。
それに気付かず力を入れていたので、壊れなくて本当に良かったです。
「Type-Cなら差し込めばいいだろ」と思わず、最初くらいはちゃんと説明書を確認することをおすすめします。


長時間使うと耳が痛くなることがある
DT-S2を取り付けて気になったのが、長時間使った時の耳の痛みです。
取り付け直後は、2時間ほど使った時点で耳が痛くなったことがありました。
その時はスピーカー位置だけでなく、ヘッドキャップとの相性も影響していたようです。
ヘッドキャップを外すとかなり楽になりました。
ヘッドキャップや髪のボリュームによってヘルメットが少し浮き、耳とスピーカーの位置がズレていた可能性があります。
また、ヘッドキャップが耳を押さえたり、耳のフチが折れたりしたところへスピーカーの圧が加わっていた可能性もあります。
位置を調整してからはかなり改善しました。
現在は4時間半くらいヘルメットを被りっぱなしにすると、耳が痛くなってくることがあります。
付属のスピーカー位置調整パッドはそれなりに厚みがあります。
元々耳が逃げていたスペースへスピーカーとパッドが入るので、長時間装着ではどうしても圧迫感が出やすいです。
耳の痛みが気になる場合は、スピーカー位置を細かく調整するか、薄型のパッドやスピーカーを検討しても良さそうです。
電話・アプリ通話は普通に使えるがマイク位置に注意
DT-S2はインカム同士の直接通話には対応していませんが、スマートフォンを使った通常の電話やLINEなどのアプリ通話はできます。
実際に電話でも使っていますが、普通に会話できます。
ワイヤレスイヤホンと比べると、マイクを口元の近くへ設置できるため、声がくぐもったり反響したりする感じは減りました。
ただし、マイク位置によっては相手から聞き取りづらいことがあります。
「マイクが付いているからどこに置いても大丈夫」と過信はしない方が良いです。
取り付け後に一度電話して、相手に聞こえ方を確認してもらうと安心です。
雨の日の配達でも普通に使えた
配達員にとって気になるのが雨の日です。
自分は雨の日の配達でもDT-S2をそのまま使っています。
普通の雨であれば、今のところ問題なく使用できています。
突然雨が降ってきた時に、慌てて本体を取り外す必要がないのはありがたいです。
ただし、バケツをひっくり返したような豪雨になると話は別です。
そこまで降るとインカム以前にヘルメットも装備もびしょびしょになります。
自分の場合、そんな雨ならDT-S2の耐水性を試すより、そもそも稼働を続けるか考えます。
ワイヤレスイヤホンからDT-S2に変えて良かったこと
DT-S2を導入して一番分かりやすく変わったのは、配達中にワイヤレスイヤホンを使わなくなったことです。
耳穴へイヤホンを入れた状態で何時間も走らなくて済みます。
また、イヤホンの場合は再生操作やノイズキャンセリングの切り替えなどで、耳元へ手を持っていくことがありました。
DT-S2なら操作ボタンがヘルメット外側にあるため、その必要もありません。
周囲の音もイヤホンより自然に入ってくるので、配達中の使い勝手はかなり良くなりました。
ただ、一つ大きな誤算もありました。
休憩中です。
ヘルメットを脱いで休憩している時に動画を見ようとすると、当然DT-S2のスピーカーは使えません。
そこで、
「動画見たいのにイヤホン持ってねえじゃん」
となりました。
結局、現在もワイヤレスイヤホンをバッグへ入れて持ち歩いています。
ワイヤレスイヤホンから解放されて荷物が減ると思ったのに、DT-S2が追加されただけでした。
まあ、走っている間の快適性はかなり上がったので良しとします。
デイトナ DT-S2はバイク配達員におすすめできる?
実際に配達で使ってみた感想としては、自分はかなり満足しています。
特におすすめしやすいのは、次のような配達員です。
- Uber Eatsなどで長時間バイクに乗る人
- 走行中ずっと風切り音だけなのがつらい人
- 音楽やラジオ、動画音声を流しながら走りたい人
- ワイヤレスイヤホンを長時間付けたくない人
- 一日使えるくらいバッテリーに余裕が欲しい人
- インカム同士で直接通話する必要がない人
- 多少高くても信頼できるメーカーの製品を選びたい人
逆に、ツーリング仲間とインカム同士で直接会話したい人にはDT-S2は向いていません。
また、高速道路を頻繁に走る人は、風切り音とのバランスを含めて別のモデルも検討した方が良いと思います。
音楽を聞くだけなら、もっと安いBluetoothヘッドセットでも十分かもしれません。
ただ、配達では毎日のように何時間も使います。
自分の場合は、
- Bluetooth接続が扱いやすい
- 長時間バッテリーが持つ
- 雨の日でも使えている
- 本体だけで再生や音量調整ができる
- デイトナ製という安心感がある
このあたりを含めると、DT-S2を選んで良かったと感じています。
デイトナ DT-S2を配達で使った最終評価

デイトナ DT-S2をバイク配達で使った感想としては、かなり満足度の高い装備でした。
購入直後はスピーカー位置が合わなかったり、Type-Cプラグを力技で取り付けかけたり、本体が肩へ干渉して面ファスナーから剥がれたりと細かい失敗もありました。
長時間ヘルメットを被れば耳が痛くなることもあります。
音量ボタンも一段ずつしか変更できないので、大きく音量を変えたい時には少し面倒です。
完璧な製品というわけではありません。
それでも、自分のヘルメットと使い方に合わせて位置調整してしまえば、配達中はかなり快適に使えています。
特に、何時間も風切り音だけを聞き続けなくて済むようになったのは思っていた以上に大きなメリットでした。
Bluetooth接続も扱いやすく、自分の使い方では12〜15時間ほどバッテリーが持つため、長時間配達との相性も良いです。
インカム同士で通話はできません。
でも、自分はそもそも誰ともインカム通話しないので問題ありません。
セールで1万円を切る価格で購入できたこともあり、現時点では買って良かったバイク用品の一つです。
買った日は1日の稼ぎの大半が消えるくらいの出費でした。
それでも年単位で使う仕事道具と考えれば十分元は取れると思っています。
そして、ワイヤレスイヤホンを持ち歩かなくて済むようになると思ったら、休憩中用として結局イヤホンも持ち歩いています。
荷物は一つ増えました。
それでも配達中が快適になったのでヨシ。