この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。
最近、長年使っていたTP-LINK Archer C9の調子が悪くなり、新しいWi-Fiルーターへ交換した。
通信が不安定になることが増え、そろそろ寿命かなと思ったからだ。
そして残されたのは、処分待ちになった古いルーター。
そのまま捨てるのも少しもったいない。
10年近く家庭のインターネットを支えてくれた機械だし、最後に中身を見てみることにした。
目次
10年働いたTP-LINK Archer C9

今回分解するのは、長年使っていたTP-LINK Archer C9。
通信が不安定になることが増えたため、新しいルーターへ交換した。
捨てるだけなら最後に中身を見てみよう。
そんな軽い気持ちで始めたのだが、思った以上に楽しめる分解になった。
まず驚いたのは外装の変色だ。
裏面の排熱穴周辺はかなり黄ばんでおり、10年間熱と戦い続けてきたことが伝わってくる。

普段は存在を意識しない機械だが、動画もゲームもスマホも、全部このルーターを通っていた。
そう考えると少し感慨深い。
分解開始|隠しネジとの戦い
銀色フレームを取り外す

最初に取り掛かったのは銀色の外装フレームだった。
ネジ固定だと思っていたが、実際には一部のツメで固定されている構造だった。
しかも経年劣化の影響か、すでに割れている部分もある。

10年間の熱と時間を感じる瞬間だった。
シールの裏に隠しネジを発見

フレームを外してもケースは全く開かなかった。
ヘラを差し込んでみても途中で止まる。
「まだ何か固定されている」
そう思って調べてみると、製品ラベルの裏にネジ穴を発見した。
昔の家電らしい隠しネジである。
滑り止めゴムの裏にもネジがあった

シール裏のネジを外してもまだ開かない。
最後に見つかったのが滑り止めゴムの裏だった。
ヘラが途中で進まなかった違和感の正体はこれだったのである。
ここまで来ると分解というより宝探しだった。
ついにご開帳|Wi-Fiルーターの内部構造

ここに来るまでに二か所の隠しネジを発見した。
一つはシールの裏。
もう一つは滑り止めゴムの裏。
分解対策かと思うほど巧妙だったが、それらを外してようやくケースが動き始めた。
普段は何気なく使っているWi-Fiルーター。
その中身がどうなっているのか、実は自分も知らない。
期待半分、不安半分でケースを開けてみると――

基板とアンテナ配線を観察

ケースを開けると、内部には大きな基板が収まっていた。
普段見ていた白い箱の中には、通信を支える電子回路がぎっしり詰まっている。
特に印象的だったのがアンテナ配線だ。
外から見るとただの白いアンテナだが、内部では細い同軸ケーブルで基板へ接続されていた。
Wi-Fiという目に見えない通信が、こうした構造で支えられていることが分かる。
さらに面白かったのはアンテナ固定部分だ。

フレームの次に外せそうだと思って観察していたのだが、実際にはケースとしっかり一体化するよう固定されていた。
アンテナを支えるだけでなく、本体の強度や内部部品の固定も兼ねているようで、思った以上によく考えられた構造だった。
LANポート内部のホコリ

基板を観察していると、LANポート内部に繊維のようなホコリが残っていることに気付いた。
分解後に付着した可能性もあるが、長年使われてきた機械らしい痕跡でもある。
外装の黄ばみと合わせて、10年という時間を感じさせてくれた。
巨大ヒートシンクの下には何がある?

劣化したサーマルパッド
内部で最も目立っていたのは巨大なヒートシンクだった。
取り外してみると、その下にはサーマルパッドが貼られていた。
しかし10年間熱を受け続けた影響か、すでにベタベタになっている。
指に付くほど劣化しており、再組み立ての時に一番触りたくない部分でもあった。
思った以上にしっかりした放熱構造
正直なところ、家庭用ルーターにここまで立派な放熱構造があるとは思っていなかった。
大型ヒートシンク、サーマルパッド、金属シールド。
通信機器としてしっかり設計されていたことが分かる。
金属シールドの中から見えた心臓部
小さいシールドを開けてみる

最初は完全にはんだ付けされていると思っていた。
しかしよく観察すると、一部が圧着固定されているだけだった。
ピンセットで慎重にこじると、あっさり取り外すことができた。
そして現れたのがメインチップらしき部品だった。

大きいシールドの下にあったもの

小さい方が外れるなら、大きい方も見たくなる。
結果としてこちらも開くことができた。
内部には複数の大型チップや通信回路らしき部品が並んでいた。

Wi-Fiルーターは単なる箱ではなく、小さなコンピューターなのだと実感した瞬間だった。
最後に思ったこと

ヒートシンクは再利用できそう
処分するつもりだったが、ヒートシンクだけは残そうか悩んでいる。
USB-Cハブや小型機器の簡易放熱台として使えそうだからだ。
10年間ネットを支えていた部品が、別の機械を冷やす役目を引き継ぐのも面白い。
10年ネットを支えたルーターへ
最初は軽い気持ちで始めた分解だった。
しかし内部を見ていくうちに、このルーターが思った以上にしっかり作られていたことが分かった。
普段は意識しない機械だが、動画もゲームもスマホも、全部このルーターを通っていた。
最後に中身を見ることができて満足だった。
10年間、本当にお疲れ様。
なお、このルーターを引退させた後はBUFFALO製ルーターへ交換した。
ところが今度はAPモード運用で管理画面に入れず、別のトラブルに遭遇することになる。